パターン人間の「朝のリレー」
今朝、落し物を拾った
拾ったものを手にとってみると手帳型のカバーに包まれたiPhoneだった
多分、道ですれ違った颯爽と坂を駆け下りるママチャリに乗ったおばさんのものなんだと思う
手にとってみたもののその時は、iPhoneの持ち主がわからなくてしばらくの間は手に持ったままいつもの道を歩いていた
迷子の手をひき、母親を探す気持ちだった
曲がり角に差しかかろうとしてた時
ママチャリのおばさんが自転車を引き、こっちに向かって歩いてきてた
どうやら落し物に気づいたらしく来た道戻って来てたのだった
ようやくそのおばさんに僕はiPhoneを渡して僕の任務は遂行したんだけど
ふと谷川 俊太郎の「朝のリレー」みたいだなって思った
『カムチャッカの若者がキリンの夢を見る時
僕は落し物のiPhoneを持ち主に渡す』
みたいな