フィッツジェラルドに憧れて

思うこと書いていくだけのチラシの裏

虎よ!虎よ!

今朝は、5時に起きた。正確には5:13だった。アラームをかけずに起きることができた。

昨夜は、23時ちょうどに眠れるように、睡眠導入剤を22:10に飲んで就寝した。


今日の16:30に病院に行くために、会社には6時に出勤した。フレックスタイムで雇用されているので、15時になる頃には退勤することができた。

支度を済ませて病院へ向かった。


先月、『パニック障害』と診断されてからの3回目の受診だった。

初診の時に、処方された薬が効いているみたいだったのであまり行く意味を感じなかったが、薬が切れて再発しても困るので渋々向かうことにした。


夕方に外に出ると、子供や買い物帰りの主婦が行き交っていて繰り返されてる日常になんとも言えない感傷めいたものを感じた。元に戻ったように思えた。

車で20分ほどで病院に着くことができた。


病院は駅の近くにあり、駅のロータリー沿いに建っている。住宅地が近くにあるため、学校や会社帰りの人が多くいた。

病院に入ると、診察券と保険証を渡して、呼び出し番号札をもらった。


水曜の午後は混むと聞いていたので、だいぶ待たされるだろうと思い本棚からブックカバーのかかった本を持ってきていた。

カバンから取り出して読み始めようと思い刺さってる栞を抜いて読み始めようとしたが、内容を全く覚えていなかった。


本のタイトルすら覚えていなかったので、ブックカバーを捲ると〈虎よ!虎よ!〉と書かれてた。

2年前に飛行機で暇をしないように買ったSFの文庫本だった。


「虎」と聞くと中島敦の〈山月記〉をふと思い出した。

今の状態の自分に似ていると思った。


〈虎よ!虎よ!〉は内容も覚えていないので、次の機会に読もうと栞を1ページ目に挿して本を閉じた。

待合室は外を眺めることができるカウンターがあった。


行き交う子供と大人を見ながら、マジックミラーの窓際と向こう側に境界線があるように思えた。