恋愛という一種の呪い
日曜日に買い物に出かけたところで聴いたことのある曲が流れてた
チャットモンチーの恋愛スピリッツだった
曲を聴いたら昔あったことを思い出してなんか涙腺が緩んだ
最近、映画や漫画や音楽を聴くとやたら涙が出そうになるのは、歳のせいかよくわからない
チャットモンチーはポップで可愛い曲がメジャーで幸福そうな二人みたいな曲が多く知れ渡っているけど、僕が好きなチャットモンチーはドロっとした粘度の濃いところが特に好きだ
あんなにも可愛い声で人が痛いところを的確に刺してくるところに悪意すらも感じる
だがそこがいい
この曲を聴いて思い出したんだけど
藤原智代子という隠居してしまった架空の映画スターの半生をインタビューするという内容の映画なのだが、映像が複雑で回想シーンと現実が入り乱れててとても難解な作品だ
藤原智代子は少女時代に出会った男を一生涯愛したという一見すると恋愛映画なのだけど
愛するとは一体とはなんなのかを深く考える映画だった
エンディングは賛否両論あると思うけど僕はとても気に入っている
恋愛とはお互いに呪いをかけ合うように思えた
好きなタイプがいい例だと思う
昔好きだったものの面影を探しながらまた別の人を探して、少し似ている生き物を作るみたい人々はお互いに呪いをかけあっている気がした